コンクリートと鉄骨や鉄筋

マンション購入のさいは、火災にたいしてどのような安全策がとられているか、自動的に火災発生を知らせる報知器や消火栓は適切に設置されているか、避難路は確保されているかなども重要なチェックポイントになります。マンションは建築基準法、消防法で定められた防火対策がなされています。壁、床、天井はコンクリートですから燃えにくく、手抜きがなく違法建築でもない限り、火災にたいしては比較的、安全な住まいです。マンションではまず、主玄関のドアは防火扉になっていなければなりません。一般的には骨組みが鉄骨で、両面を0.5mm以上の厚さの鉄板を張った甲種扉がもちいられていますが、それでほとんどの延焼は防げます。延焼の事例をみますと、排気管などの配管や、コンクリートの埋め戻してない隙間といった意外なところから火の手が回っているのです。コンクリートにパイプを通すとき、大きめに穴をあけてパイプを通し、あとで隙間を埋め戻すのですが、それが不十分なばあいがあります。そこから火が侵入して延焼するのです。それは設計図書では分かりません。施工した会社が信頼できるかどうかで判断するしかテはないでしょう。構造上のつぎには、避難路のチェックになるでしょう。隣住戸とバルコニーでつながっているばあいは、簡単に突破できる仕切り板で仕切られてなければなりません。また独立しているばあいは、下階に下りられる避難ハッチが設けられていなければなりません。それから避難路は二つ以上は必要です。専有面積が100㎡になりますと、なかに防火扉の設置が義務づけられます。防火区域を設けて、被害を食い止めようというわけです。少なくとも以上のようなことが守られていれば、ひとまず安心でしょう。マンションのコンクリートと鉄骨や鉄筋、窓ガラスというのは意外なことに、大変に熱をつたえやすいのです。そのため湿った空気が温度の低い壁や天井、窓ガラスなどの表面にふれると結露ができるのです。かつてマンションには、壁がビッショリと汗をかいたように濡れていたり、水滴がポツンポツンと浮き出していたり、ときにはカビが生えていたりすることがよくありました。押入が湿気でフトンを入れられないなどもありました。最近でも手抜きマンションでは、ちょくちょくそのような結露をみかけますが、壁や天井などに断熱材が十分につかわれ、建物全体を断熱材でつつむようになっていれば防げます。